2006年04月20日

犬の科学

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科学論文に基づいた犬の総論が読みたくて買ってみました。買った理由は二つで、著者がNatureの編集者だったこと、本の最後に参考文献リストがあって論文リストが載っていたことでございます。

犬について科学的に判っていることを科学の知識がなくても読めるように判りやすく書いてありました。

犬の進化、知覚、認知科学、遺伝学、行動学がカバーされています。

犬がどのように視ているか、とか、犬がどのように行動判断を下すのか、などの説明があるので訓練を合理的に進めるのに役立ちそうです。

入門書としては良書だと思います。
と、同時に広く浅い知識をカバーしているので、物足りない感もあります。が、そういうときは巻末の文献リストにあたりましょう。(問題は雑誌購読してない人は科学論文は閲覧できないとこですが(涙))

著者はこの本で犬は犬であって人間とは異なることを主張の一つにあげているのですが(そして、そのことを認識しないことが犬の問題行動の原因のひとつであると主張しているわけですが)、逆に我々人間の持つ想像力という能力が如何にすごいものであるかを再認識させられるところが面白かったです。

昔、ワタクシが頭でっかちに「動物保護・愛護はどうして脊椎動物ばかりを対象とするのか、ウィルスや細菌は絶滅させてもいいなんて(生物皆等価という判断からすれば)おかしいじゃないか」と息巻いたときに、冷静な妹が言った名言を思い出しました。

「背骨があると人間と似ているから苦しみが想像しやすいんだよ」

まさにこれですよ。
想像力があるから人間は人に優しくできるんですよ。

犬に同情という観念がないということなので、ワタクシが泣いたときにエランさんが慰めてくれなかったのも、しょうがないことなのです。決して、ワタクシが人気ないわけじゃないのです。

慰めて欲しかったら教えなきゃいけないわけです。

・・・慰め方を教えるって切ないな。


書籍名:『犬の科学 ほんとうの性格・行動・歴史を知る』
著者:スティーブン・ブディアンスキー
出版社:築地書館
ISBN:4-8067-1281-7

翻訳は2004年出版ですが、原著2000年出版です。
従って情報ソースは10年前のものとココロしておく方がよいです。
posted by bay3 at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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