2週間ぶりの
しつけ教室でございます。
本日は、5ヶ月のボーダーコリー、カイ君とグループレッスン。
一ヶ月ぶりぐらいにあったわけですが、カイ君は既に15Kgに成長しており、エランよりもデカイ。そもそも足がエランよりぶっといので将来は大台は行くんじゃないかと予想されています。
飼い主はトレーナー研修生でいらっしゃるので、カイ君はお若いけれども出来ることはエランと同等かもしくはそれ以上。ヒールポジションだってばっちり座れます。すげーなー、羨望の眼差しで見ちゃいますよ。
さて、本日はたまたまボーダーコリーオンリーだったので、アメリカの講習会帰りのトレーナーさんがボーダーコリー向けのしつけレクチャーをしてくれました。
まず、第一に、犬のしつけでは犬種特性というものを今までよりももっと考慮した方がいいということ。たとえば、ボーダーコリーでは、「マツ」もしくは「追いかけるということを抑える」ということを教える場合、他の犬よりも大変な忍耐を犬に要求するものだと考える方が良いのだそうです。つまり、「じっと待つ」ということはボーダーには高度な要求なんだそうです。
感覚でいうと、他の犬が1分待つのはボーダーコリーでは0.4秒待つことと同じと考えておくといいのだそうです。
したがって「マテ」の訓練は、まず「マテ」→「OK」(解除)の間はまずは0.4秒から始めましょうと言われました。そこからだんだんと時間を延ばす練習をすると良いのだそうです。
たしかに、エランも0.4秒なら、遊んでるレトリーバー君を見ても待てそうです。
もう一つ肝心なのは、解除の指示が出てからしか動いてはいけないということを徹底させるということだそうです。その為には、犬をよく見ていて「動きそうだ」と思ったら、動き出す前に解除しちゃうのが肝なのだそうです。
動き出しそうなサインはシッポを振りだしたり、腰が浮きそうなときだそうです。
引き止め方法は他にもあって、「自分の周りを回らせる」とか「スピンさせる」とか「足ジャンプをさせる」など、遠くに駈けて行かないような運動を行わせるのもやりやすい方法なんだそうです。
もう一つの引き止め方法として、「頭を使わせる」という方法も習いました。それは、犬が何か新しい行動をしたらクリッカーを鳴らす、というゲームで犬に想像力を使わせるものなんだそうです。犬がこのルールを理解すると、いろいろと新しい行動を考えだしてきます。このときに、隣の犬に興味が出てそっちに行こうと動き出しても、その行動にクリッカーを鳴らすと、集中していればゲームの(ご褒美の)方に戻ってきてくれます。
アメリカでトレーナーさんが見たデモでは最後には犬が片方の後ろ足を椅子に引っ掛けて立つというすごい行動まで見せてくれたそうです。
いずれも、次回の公園犬ミーティング(勝手に命名)のときに試してみたいと思います。
その後は、ヒールポジションと呼び戻しをやりました。
我が家のヒールポジションはたいへんに怪しいことになっていて、エランはよく人間に対して直角に座ってくれます。これを修正するのですが、誘導ではうまくいかないのでクリッカーで直すことにしました。とにもかくにも犬に何が間違っているのか自覚してもらう必要があるので、ひたすらに歩いてヒール、歩いてヒールの繰り返し。エランはまだいまひとつピンと来てないようなので家での練習が必要です。
エランにしてみれば、このような練習はたるくってたまらないはずなので、なるべくリズムよくやってのせましょう、とのアドバイスでした。インドア系の飼い主にはつらいよ。
その後はフリーにして呼び戻しの練習。大きくなったカイにエランが押され気味でびびったのか、呼ばれてないのワタクシにすり寄ってきたりして、飼い主としてはちょっと嬉しいですよ。ところで、あっちでこみぞーが呼んでるんだがそこらへんはどうなのよ、エランさん?という具合で、呼び戻しは出来ているのかいないのか?
そうそう、忘れていました。
一番最初に「中級から上級への壁」についての話があったのでした。一連の動作が出来てくると、それまで出来ていた動作を褒めなくなってしまうので、犬がやらなくなってしまうのだそうです。
たとえば、「ヒール」→「オスワリ」→「フセ」とやらせると、最後の「フセ」は褒めるけれどもその前の二つは褒め忘れてしまうのだそうです。ここで、きちんとひとつひとつを褒めましょう、とのことでした。
忘れないようにメモしとかんと・・・。
盛りだくさんの教室でした。