2010年11月24日

家畜解剖図説 その後

昨日は「家畜解剖図説」のキーワードで来ている人がいたので、情報がなくてすみません、と追記。

結局、あのあと家畜解剖図説の上巻を買いました(予算の関係で一冊しか買えないかった)。鳥の仕事をしたときにニワトリの解剖図はとても役立ちました。日本で簡単に手に入る資料ではピカイチです。

脊椎動物の馬、牛、豚、イヌ、ネコ、ニワトリの解剖図が様々な本からまとめられています。私が言うだけでなく、聞いた話じゃ日本で手に入る解剖の図譜では一番よい本だそうです。
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2010年03月18日

ドーキンス『進化の存在証明』



生物学になじみのない人はあまりご存じないと思いますが、リチャード・ドーキンスと言えば進化学の斬新なアイデアを出す大御所。彼の一番有名な著書、「利己的な遺伝子」では遺伝子という存在をどう解釈すればいいかを斬新な視点で示唆してくれたものです。(これから生物学をやる人は読んどくといいですよ。)

さて、この本は創造論者を論破する為に書かれた進化の入門書のようなものなのですが、おかげさまで今までの彼の本に比べて遥かに読みやすく出来上がっています。

なんでこんな本を犬ブログで紹介するかと言うと、ドーキンスがコピンジャーの説を多用しているからです。

自然淘汰の存在を説明するのに人為淘汰、つまり育種が引き合いに出されるのはダーウィンの当初からの論法なのですが、ダーウィンは当時人気のハトの育種をメインにしたものでした。いっぽうドーキンスは犬種の話が今に合っていると思った模様。淘汰の仕組みの説明に登場するのがイヌですよ。コピンジャーの主張する自然淘汰、人為淘汰混合説が紹介されています。そして、ギンギツネの家畜化実験の話も出てきます。

犬好きな方にはたまらない導入になっております。
進化論に興味があったらぜひ、お試し下さい。

余談ですが、たいていの犬の本ではCoppingerはコピンジャーと訳されているのですが、こちらではコッピンジャーとなっていてちょっと軽快です。(撥音系英語名の日本語訳はあまり統一されませんね。有名なハリー・ポッターは実はベアトリクス・ポターと同姓のPotterだし)
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2009年04月02日

"Dogs"読了



やっと読み終わりました。
一年半かかったよ、ママンorz

評価が難しい本なのですが、イヌを生物学的に捉えた数少ない本なので一読する価値はあります。

コピンジャーはイヌの起源について一番人気のオオカミ家畜化起源説とはことなる、やや自然発生説(とでもいうのかしらん?)を提唱した人です。本の前半と最後は主にそのことについて語られています。

また、彼は使役犬の研究者なので、橇イヌ、ガードドッグ、ハーディングドッグについて行動様式を詳しく語っています。特にモーターパターンの話はボダコリ飼いにはたまりません。

ただ、ダーウィニズムの解釈がちょっと独特かなあという気がしないでもないですよ。

最近話題のミトコンドリアDNA解析については、出版時期から一番古い論文の話しか載っていないのですが、それに対する評価の仕方は健全だと思います。

コピンジャーの犬種と育種に対する考え方は私的には生物学的に健全な感覚だと思いました。純血種になんの価値を求めるか?という疑問に、
「500頭の血縁関係のない雌犬でスタッド・ブックを閉じてしまった場合、10世代でその犬種の全てのイヌはインブリーディグすることになる」という例をあげて、「純血や姿形を求めるよりはどんな仕事をするイヌを作りたいかを考えたい」(注:意訳で誤訳かも)という彼の意見には同意します。

最後の引用論文リストはお役立ちです。
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2009年02月02日

"Dogs" 読みかけ



まだまだ読みかけなのですが、これは言わねばなるまいです。シープドッグトライアルをやる人は Chapter 6 は読むべしです!特に私のようにモチベーショナル・トレーニングをかじってから始めた人には内的報酬とどうつきあうかが腑に落ちると思います。

Chapter 6 はモーターパターンの解説なのですが、特にボーダーコリーでの話が多いのでお薦めです。

あまり内容を書いてしまうのもなんですが、牧羊犬においては各モーターパターンを引き出す環境を用意することがハンドラーのやるべきことのようです。トライアルでジャッジされていることは、ハンドラーが自分の犬がどういう環境で(例えば羊との距離)どのモーターパターンを出すかを把握しているかどうかなのだそうです。環境をコントロールするにはオペラント条件付けやコマンドで犬の場所を制御する、という話なわけだそうで。

バランシング・ポイントはモーターパターンの切り替えどころなんだそうです。そう考えるとなんだか納得です。

エランさんは頭を下げた eye stalk をしないのですが、本を読んだ限りでは,頭は下げないですが stalk をしているっぽいので一安心。でも、いわゆる eye が弱いってやつのようです。

シープドッグ・トライアルに勝ちたかったら必要なモーターパターンを全て持っていないとダメだそうですが、ムラのある犬はその犬が出来ることだけをすればいいと考えるのもありですよ(他の犬と分業して作業する)、というおことばにホッと胸をなでおろし(笑)もちろん、トライアルじゃだめだけどね。(そもそもシープドッグ・トライアルは良質のボーダーコリーを見いだす為に行うものなのでしょうがありません。)

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2008年10月19日

「人イヌにあう」



コンラート・ローレンツ大先生のイヌの本。
実家に落ちていたのをやっと読みました。
動物行動学の祖(と昔ききましたけど、あってますか?)
イヌの祖先ジャッカル説を唱えたのは有名な話。
(あとがきによると、その後ローレンツは小型オオカミ起源説に転向したそうです。)
残念ながら、最近のDNA解析でオオカミがイヌの再近縁と判明したわけですが(当時はそういう技術が無かったので動物の形態や生活様式から判断していたのでしょうがない)、家畜化の話はこの本で紹介されているのがひな形なんすかね?

最近のディスカッションは、オオカミが家畜化することによってイヌになったのか、オオカミからイヌ(もしくはその近縁の家畜化されやすいもの)が出てから家畜化されたのかが議論の的になっている模様。ここら辺は、まとめてレビュー書いたら面白そうですよ>だれか!

話を戻すと、こちらの本は専門書というよりは読み物として気楽に読めます。そして、内容が非常に近代的でびっくりしました。というよりも、この話が今われわれが見る犬の行動学の基礎なんですね。しつけ方法も褒めるしつけを推奨してます。ただ、当時と文化がチガウのか、いまどきは社会化の一環として求められている他人にも友好的という犬の態度は好ましくないとされているところが面白いです。彼が愛犬と過ごす「犬の日」が素晴らしくて羨ましいですよ。


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2008年08月09日

"Training the Sheep Dog"



Thomas LongtonとBarbara Sykesの共著のシープドッグ本です。CalmPapaさんからずーーーーーっと借りっぱなしです。

・・・すみませんm(_ _)m

で、いつも最初の方だけ読んでいて、なかなか読み終わっておりませんでした。前半の練習方法では紹介されているのは丸ペンを使ったやり方。でも、服部に丸ペンはないので、どう参考にしたものやら、となかなか読み進んでいなかったのですが、本日、たまたま最後から読んでみたところ、実は後半の方が役に立つ事が判明しました。

シープドッグ中の問題行動についての対策方法とか、ドライブの教えかたとか、後ろに載ってましたよ、おかーさん!

教訓:
目次を活用しましょう。

そんなわけで、私の中でこの本の株が上がりました。Derekさんの本を手に入れるまでよく読んでみますので、もちっと貸しててください、CalmPapaさん( ̄∀ ̄*)イヒッ

ちなみに、問題行動については、

「羊相手に走るスピードが速い犬はどうしたらいいか」

「シープ追い中に犬が羊の落とし物や草を食べてしまうときはどうしたらいいか」

「犬が止まらないときはどうしたらいいか」

とかあって、勉強になりました。

個人的ヒットは、子犬の選び方に
「脳みその大きさが充分あるように両耳の間隔が充分にある犬を選びましょう」とあったこと。頭蓋骨のでかさをそこで判断するのか!?と微妙に納得。

お役立ちポイントは
「羊から離れさせる(That'll doの)練習方法」

"Look back" の教えかたも乗ってました。
これはたしかに思いつかなかったです。

この本のいいところは、weekend handlerを対象にしているのか、それほど意欲を見せなかったり、目力が弱い犬にどう対処したらいいかもちょこっと書いてくれているところ。うちにはピッタリ♪
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2008年07月16日

Talking Sheepdogs



シープドッグ界のバイブルとも言える "Talking Sheepdogs" のペーパーバック版が出るというARUさんの情報をもとにAmazonを覗きに行ったら、2008年8月出版なので予約中とありました。

ポチッと予約してしまいました。

CalmPapaさんから借りてる本もまだ読み終わってないのに、どうするつもりなんでしょうかね、オレサマ。
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2008年05月01日

うまくやるための強化の原理



イルカのトレーニングで有名なカレン・プライアーによる学習の心理学の入門書。イヌの陽性強化のテキストとしてよく引き合いに出される本ですが、著者自身は人間のスポーツトレーナー達が選手のトレーニングにつかう強化理論のハウツーを探していることを知ってこの本を書くことを思いついたそうです。そんなわけで、人間を含むさまざまな動物の学習例が紹介されていてたいへんに面白いです。

陽性強化を紹介するというよりは、いろいろな強化の原理を紹介しています。教養レベルで書かれているのでとても分かりやすいです。

なによりも面白いエピソード満載なので楽しく読めますよ。おすすめです。
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2007年09月28日

「ドッグズ・マインド―最良の犬にする方法・最良の飼い主になる方法 」



古典的名著、フォーグル先生の本を読みました。

犬の能力、世界観の紹介、問題行動とその原因、解決方法、さらに学習理論の紹介がされています。学習理論ではオペラント学習も紹介されています。

最近考えられている飼い犬の全体像をつかむには判りやすい入門書だと思います。ただ、ちょっと内容が古くなっているので(原書は1990年出版)、最新情報と照らし合わせたほうがいいようです。例えば、犬の視覚についてはグレースケールと紹介されていますが、現在は多少色覚があると考えられています。(そのカラースケールに興味のある方は「犬の科学」(スティーブン・ブディアンスキー著)の口絵をご覧下さいませ。)

しつけ方法も最新のトレンドとは少し違う箇所もあるので、そのまま適用するよりは他の資料もあたったほうがいいと思います。

そうはいっても近代的な飼い犬知識のおおよそを掴める本です。
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2007年07月10日

"Living With a Border Collie"



街の本屋さんでうっかり購入しました。
だって、ボダさんに出会えないんですもの!

題名にあるようにボダコリ入門書です。

$17ぐらいで買いました。amazonのマーケットプライスの方では最大価格3万円以上吹っかけているのがありましたので、ご購入をご検討の方はお気をつけて下さいませ。

ボーダーコリーを飼う上で必要な知識がほぼ網羅されています。健康面の注意や知られている遺伝病や疾患のリストなどもあり、便利です。

簡単なしつけ方法も乗っています。

とくにボダコリに顕著な問題、車追いについての対応方法が乗っているところが親切です。

さて、我が家の一番の問題の呼び戻し。
これについてももちろん指摘があり、
「犬が必ず戻ってくると言う自信がなければ、決してリードを外してはいけません。犬を不幸な事故にあわせることになります」
とあり、
「不安に感じる飼い主は成犬でも第2章に紹介したやりかたで完璧にしましょう」とあります。

おうおう!素晴らしい!
と2章にもどったら、

子犬の訓練が紹介されていました・・・orz

しつけに近道なしっす・・・。

ボダコリの食事についての説明で興味深かったのは、
「ボダコリは高タンパク質の食事が必要と信じられていますが、実際にこれに当てはまるのは非常に重労働の使役犬に関してだけで、一般的な家庭犬の場合は20%以下がよい」
と、いう記述。

なるほどう?

「高タンパクすぎるとエネルギーがあまりすぎて問題行動につながります」
と、あるのは他のボダコリ本と一緒でした。

ボダコリと一緒にするアクティビティもたくさん紹介されていてオモシロウござんした。

ちゃんと Sheepdog Trial も紹介されていました。
さすが、メリケンです。
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2007年06月04日

キッチンドッグ・パーフェクト50レシピ



エランさんのお食事にシピリカを狙っていたのですが、中型犬にはたいへんに厳しいお値段です。

だったら、気が向いたとき手作りしてやるほうがラクチンじゃね?と思ってレシピ本を買ってみました。

「キッチンドッグ・パーフェクト50レシピ」はKitchen Dogという犬の食事のデリ屋さんのレシピを紹介しているものです。

著者は栄養学も学んで犬の食事を考えたそうで、巻末の栄養学のレクチャー部はタイヘンにお役立ち。

使っていい食材についての説明も載っていて初心者にはありがたいです。

難点は、基本的に著者がホリスティック主義なので、ホリスティック主張が強いところ。ワタクシはホリスティックの主張のロジックがキライなので、そこだけが辛い。

でも、それが問題ない人にはいい本だと思います。

しかし、この本のとおりに料理作ったら、我が家の人間食よりも豪華で健康だわ・・・orz
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2007年05月31日

"On Talking Terms with Dogs; Calming Signals"



犬のカーミング・シグナル研究(?)の第一人者、Turid Rugaasの本。

犬の主なカーミング・シグナルを写真とシチュエーションと共に解説しています。とても判りやすいのでお勧めです

薄い本なのですぐ読めます d(>∀・)

個人的には前書きでRugaasさんが
「犬の言葉を失ってしまっている犬も、教育すれば再び言葉を手に入れることが可能であることに気がついた」
と書いていることがとても頼もしかったですよ。

エランさんもまだまだ出来るはずだ!
(でも、その指導には、うまくコミュニケート出来たときに褒めてくれるような人間の手助けが必要なんですけどね)

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2007年05月02日

家畜比較解剖図説

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獣医さんでエラ蔵のレントゲン写真が欲しい等と、怪しいダダを捏ねたら、

「ベーさんは何者なんですか?」

と、ぴーすけままさんにお問い合わせが入ったそうです。(ぴーすけママさんの妹さん(獣医)のダンナさんが獣医仲間)

で、ワタクシの仕事が(アヤシイ)イラストレーターだと判ったら、先生の古い教科書を貸してくれました。

その名も

「家畜比較解剖図説」

この古い感じがその昔、ワタクシが学生時代に神田の古本屋で買った「植物解剖図説」を思い出させます。(植物の先生が薦める参考図書は絶版ものばかりで苦労したもんです。)

たぶん、同じ時代のもの。

読み始めると楽しくてたまりません。骨の絵ばっかりなんですけどね。豚の骨格とか載っているんですよ、アナタ。

獣医学の教科書なので基本は馬です。
他の動物は全て「馬に比べてこうなっています。」と解説されています。馬が一番大事な家畜だったんですね。(今もそうなのかしらん?)

これを見て犬の脚構造を覚えようとがんばっているのですが、どうも手首、踵の辺から怪しくなってきます。そんなわけで、今日もがんばってみようと思います。
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2007年01月13日

「あなたの犬は幸せですか」

※荷物を片付けたら本が行方不明で写真がありません。発掘したら付け足します・・・orz

旅行へ行く前に本屋へ「銀の言いまつがい」を買いに行ったら、その本屋では扱っていなくて、ふと見た平積みにこの本があったので買ってみました。

シーザー・ミランはメキシコ出身で、不法入国でアメリカに渡ってドッグトレーナーになったというすごい半生のひと。

彼自身は、農場で作業犬とともに育って、その経験から犬の行動管理には群れの理論が重要であることを強く説いています。

この本ではいろいろな犬の問題行動の解決を紹介しながら飼い主が群れのなかでリーダーシップを発揮することの重要性を説いています。

リーダーシップの大切さを再認識するにはよい本です。

が、具体的なハウツーが書かれているわけではないので、あくまでも座学にどうぞです。

逆に言えば、ハウツーは載っていないので、褒めるしつけを習っている我が家でも充分教科書になりうる内容でした。

そういえば、しつけ教室の一番最初のレクチャーで「飼い主がリーダーになってください」と言われたのをいまさら思い出しましたですよ・・・orz

リーダーはたいへんな仕事なので群れのリーダー犬は他の犬よりも寿命が短いとレクチャーされましたっけ。

ところで、この著者は一月からNHK BS2で放送される「さすらいのドッグトレーナー 〜あなたのダメ犬 しつけます〜」で犬のカウンセリングをおこなうのですが、昨晩の第一回を見てみたところ、彼が犬を指導しているシーンで「※危ないので真似しないでください」とのテロップが・・・。

思うに、

この方はアメリカのムツゴロウさん。
ハウツーが書いてないわけだよ・・・。

書籍名:『あなたの犬は幸せですか』
著者:C. ミラン/メリッサ・J・ペルティエ
出版社:講談社
ISBN:
価格:
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2006年09月18日

"Dogs"

レイ・コピンジャーの本、"Dogs"を読みはじめました。

面白いです。生物学者の本は初めてなのですが、生物学者らしいこだわりがあって面白いです。

と言ってもイントロまでしか来ておりません。
がんばります。
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2006年09月04日

『動物感覚』

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やっと読了しました。
前回、読みかけで書いた記事が8/3ですので、ほぼ一ヶ月放置してました・・・。だめじゃん。

著者のテンプルは知的障害を伴わない高機能自閉症、アスペルガー症候群です。自閉症は脳の一部、前頭葉の働きに障害があると考えられています。

テンプルは自分の知覚の感覚が動物と似ていることに気がつき、そのことが動物の前頭葉があまり発達していないことと関係があるのではないかと考えています。

本著では、そのことを踏まえて自閉症の人の行動の動機付けと、動物の行動の動機付け(しばしば問題行動の解決策)が比較されて紹介されます。

主として、恐怖と知能について語られています。恐怖については、脳の働き方による解説、また、攻撃に至るまでの行動がどのように本能と学習に別れるか、などが解説されています。

動物が事象をどのように受け止めるかということが細かく解説されていますので、犬の行動を人間と同じように解釈して失敗するというおなじみの落とし穴を避けるヒントが沢山書かれています。

犬飼いの方にはおすすめです。

また、動物がどれだけのことが出来るのかを語ってくれるとともに、自閉症の人がどれだけのことが出来るのか、そしてしばしばそうでない人にはできないことをやってのけることを教えてくれます。

どちらのサイドから読んでも面白いです。

文献も沢山紹介されているのでマニアにもお勧めします。

以下、心に残った箇所を箇条書き。

1)猫はクリッカートレーニングできるんだそうです。びっくりじゃ。

2)ボー飼いのみなさま。
ボーは犬の中では恐怖心が強い犬種なのだそうです。動物における賢い行動、好奇心のおう盛さは、恐怖心とセットなのだそうです。(怖いので警戒して策をめぐらすのだそうです)なので、ボーをあまり追いつめるといけないらしい・・・。

3)「窮鼠猫を噛む」とあるように恐怖を追いつめると攻撃に転じるのはよくある行動ですが、だからといって性質として恐怖心が薄れた犬をつくると持ってうまれる攻撃性があがるという報告があるのだそうです。恐怖心が攻撃抑制もするらしいのですが、でも追いつめられたら噛むんだよね?難しい。

4)捕食攻撃行動は本能なのだそうですが、攻撃対象は学習するそうです。その学習時期は子犬時代。前のコピンジャーさんの話が正しければ、うちの犬はもうオトナなので、攻撃禁止対象を個別に教えなくちゃならないようです。とーほほ。

5)動物は実体験だけではなく、ほかの個体の行動を見ても学習するのだそうです。(よく考えたらあたりまえ。そうでないと命がけで捕食動物が危険なことを学ばなくてはならなくなる。)従って、何か新しいものがあり、それを先輩犬が怖がっているところに出くわすと、後から来た犬は恐ろしいことにあったことがないのに、その対象を怖がるようになるのだそうです。
良いほうで同じことが起こるときは、例えば、他の犬に効いているコマンドを覚えたりします。エランさんはカームちゃんを見ていて「ヒヤ」を覚えたっぽい。

6)プレーリードッグは形容詞を用いた情報交換をするそうです。ヨウムにいたっては質問を発することが出来るのだそうです。スペリングも出来るらしい。そして、爬虫類にも感情があるのだそうです。知らないことばかりで面白かったっすよ。

お近くの方なら、本貸します(笑)。

次はコピンジャーを読まねば・・・。

書籍名:『動物感覚』
著者:テンプル・グランディン/キャサリン・ジョンソン
出版社:NHK出版
ISBN:4-14-081115-3
価格:3200円税別
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2006年08月20日

"Dogs"

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買っちゃいました。
コピンジャーさんはボーダーコリーを飼っているらしい。

犬の研究者は、みなさんボーがお好き?

いま、やらなきゃいけないことが何一つ終わっていないので、しばらくお預け。
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2006年08月07日

『いぬのきもち』

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幻冬舎文庫には「わんこ文庫」というシリーズがあるらしく、その新刊として本屋に並んでました。(注:2003年に出版された本が文庫化したようです。)アメリカで行動治療を学んだ著者は新宿の動物病院で問題行動のカウンセリングを行っている獣医。

犬の行動やシグナルを解説して、犬とよい関係を気づくヒントを紹介しています。問題行動の解説が多く含まれていますが、全体として広く浅い感じ。

すでにこの手の話をいろいろ勉強している人には物足りないかもしれないですが、犬を擬人化せずに犬として捉えるというのことが実際のところどういうことなのか興味を持ちはじめた人には読みやすい入門書だと思います。

書籍名:『いぬのきもち』
著者:高倉はるか
出版社:幻冬舎文庫
ISBN:4-344-40836-5
価格:495円税別
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2006年08月03日

『動物感覚』

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新宿の紀伊国屋書店で発見。表紙の装丁もステキだったのですが、帯のコピーで衝動買いしました。

しつけ教室で「犬の感覚は人間の自閉症に似ている」という話をきいたことがあるのですが、まさにそのことを書いた本であります。

著者は自らがアスペルガーという自閉症の動物行動学者。動物の問題行動の原因が、自分の感覚で問題になることと似ていることに気がつき、その検証を行っているらしいです。(まだ、最後まで読んでいません)

帯にあるNatureの書評にあるように、自閉症を例にとって動物行動を解説しているのか、動物を例にとって自閉症の説明しているのか判らない内容なのですが、どちらを主体に読んでも面白いと思います。

この本で紹介されている動物の感覚は、今行っているしつけ教室で習った考え方と似ている気がするので、座学として役立ちそうな内容です。

読み終わったら書き足します。

書籍名:『動物感覚』
著者:テンプル・グランディン/キャサリン・ジョンソン
出版社:NHK出版
ISBN:4-14-081115-3
価格:3200円税別
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2006年04月20日

犬の科学

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科学論文に基づいた犬の総論が読みたくて買ってみました。買った理由は二つで、著者がNatureの編集者だったこと、本の最後に参考文献リストがあって論文リストが載っていたことでございます。

犬について科学的に判っていることを科学の知識がなくても読めるように判りやすく書いてありました。

犬の進化、知覚、認知科学、遺伝学、行動学がカバーされています。

犬がどのように視ているか、とか、犬がどのように行動判断を下すのか、などの説明があるので訓練を合理的に進めるのに役立ちそうです。

入門書としては良書だと思います。
と、同時に広く浅い知識をカバーしているので、物足りない感もあります。が、そういうときは巻末の文献リストにあたりましょう。(問題は雑誌購読してない人は科学論文は閲覧できないとこですが(涙))

著者はこの本で犬は犬であって人間とは異なることを主張の一つにあげているのですが(そして、そのことを認識しないことが犬の問題行動の原因のひとつであると主張しているわけですが)、逆に我々人間の持つ想像力という能力が如何にすごいものであるかを再認識させられるところが面白かったです。

昔、ワタクシが頭でっかちに「動物保護・愛護はどうして脊椎動物ばかりを対象とするのか、ウィルスや細菌は絶滅させてもいいなんて(生物皆等価という判断からすれば)おかしいじゃないか」と息巻いたときに、冷静な妹が言った名言を思い出しました。

「背骨があると人間と似ているから苦しみが想像しやすいんだよ」

まさにこれですよ。
想像力があるから人間は人に優しくできるんですよ。

犬に同情という観念がないということなので、ワタクシが泣いたときにエランさんが慰めてくれなかったのも、しょうがないことなのです。決して、ワタクシが人気ないわけじゃないのです。

慰めて欲しかったら教えなきゃいけないわけです。

・・・慰め方を教えるって切ないな。


書籍名:『犬の科学 ほんとうの性格・行動・歴史を知る』
著者:スティーブン・ブディアンスキー
出版社:築地書館
ISBN:4-8067-1281-7

翻訳は2004年出版ですが、原著2000年出版です。
従って情報ソースは10年前のものとココロしておく方がよいです。
posted by bay3 at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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